企業にとって誹謗中傷は非常に怖いものです。
根も葉もない噂であっても、ネガティブな情報は信用・拡散されやすい性質があります。
とはいえ、誹謗中傷をしているサイトの運営者に削除の依頼をしても、相手は応じないことが多いです。
中には、嘘の情報を真実だと信じて疑わない人間もおり、こうした相手を説得するのは容易ではありません。
だからといって、警察に通報しても必ず動いてくれるわけではないのです。
裁判に訴えかけるにしても、多くの時間と費用を必要とするでしょう。
それに、相手が敗訴したとしても、ひとたび落ちた評判はそう簡単には回復しません。
自分が勝っても負けても、待っているのは大きな損害です。
そこで今注目されているのが、逆SEOと呼ばれる対策です。
現実的な対策である自社サイトの評価アップ
インターネットでなんらかの情報を入手する時、多くの人は検索エンジンにキーワードを入力して検索します。
誹謗中傷が目立ってしまうのは、自社サイトより悪質サイトが検索結果の上位に表示されるケースです。
こうした場合は、自社サイトの検索順位を上げることにより、結果的に悪質なサイトを後ろのページに追いやることができます。
そのために大切なのは、自社サイトの品質を上げていくことです。
検索エンジンは情報の信憑性と品質を重視します。
昔であれば質の悪いサイトであっても、量産すれば無条件で検索エンジンの上位表示が可能でした。
しかし、現在は量より質が重視されますので、何よりもユーザーにとって役立つ情報の提供を意識してください。
ユーザーが何を求めているのか把握することが大切です。
自社サイトの評価をチェックする
検索エンジンによる各サイトの評価は常に変動すると考えてください。
検索エンジンのトップに表示されたからと気を抜いていたら、いつの間にかトップから弾かれていたという話は少なくありません。
そこで、週に1回は必ず順位をチェックするなどの工夫が必要です。
こまめにチェックをすることで、データ分析が容易になります。
前回と比べてなぜ検索順位が変化したのかリサーチしやすくなるのです。
たとえば、サイトの更新頻度が減少した、サイトの質よりも量を重視し始めたなどは検索エンジンの評価低下につながります。
検索エンジンの運営元に削除申請
Googleは、日々良質なサイトを上位表示させるようにアルゴリズムを調整しています。
昔も今も小手先の方法で上位表示を狙うサイトが存在しますが、Googleはこうしたサイトを歓迎していません。
そのため、Googleに誹謗中傷サイトの削除申請をすれば、応じてもらえる可能性があります。
Googleは、AIだけでなく人の手によってサイトチェックもしているため、すべてのサイトに適切な処置を施せるわけではありません。
それでも、削除申請をすることにリスクはないので、まずはやってみる価値はあります。
誹謗中傷の発信者にも連絡
悪意を持って誹謗中傷を行っている場合は、こちらの要請に応じない確率が高いです。
一方で、すんなり該当情報を削除してくれる人もいるので、メッセージを送ってみる価値はあります。
相手に連絡する時は、くれぐれも角を立てないようにしましょう。
相手を怒らせてしまうと、さらに多くの誹謗中傷を拡散される可能性があるからです。
話し合いがまとまらない場合は、弁護士に相談する旨を相手に伝えてみるのもいいでしょう。
相手が誹謗中傷の情報を削除したほうが得策と判断すれば、応じる可能性が高くなります。
逆SEOでやってはいけないこと
低品質サイトを量産する、誹謗中傷サイトを叩くなどの方法は、結果的に自社サイトの信用を低下させることになりかねません。
Googleは役立つ情報を提供する運営者を優遇します。
たとえば、同じ内容のサイトを量産する方法はスパムとみなされます。
安易に考えつく逆SEOは、すべてGoogleからの低評価につながると考えてください。
当社に相談
逆SEOによる誹謗中傷対策を得意とするプロに依頼するのが最善策です。
SEO対策における王道は、良質なコンテンツの地道な作成です。
良質かつ更新頻度が高ければ理想なので、必要に応じて外部ライターに記事作成の依頼するなどの対策も採りましょう。
高品質のページには、高品質の被リンクが付くものです。
逆SEOには近道はないと考え、コツコツと地道に自社サイトの信頼性を上げていくことが大切です。
■まとめ
コツコツと自社サイトの評価を上げることが最大の逆SEOになります。
誹謗中傷対策の要は、いかに悪意ある情報を人目から離していくかです。
そのために、自社サイトの検索結果を上げましょう。
また、Googleや誹謗中傷の発信者に連絡してみる方法もあります。
くれぐれもガイドラインや法律に接触する逆SEO対策は行わないようにしましょう。